このブログはエアロハウス建築のプロセスを見ていただくことだけが目的ではなく、自分のための備忘録と考えています。非常にマイナーなことまで頻繁にアップしますので、本人以外はなにがなんだかわからない可能性大です。申し訳ありません。

2017年4月8日土曜日

階段鉄骨の木下地

階段の鋼材(階段踏み板の心材)を固定する木下地を作る。
本当は構造集成材の分厚いのがあればいいのだが、ないのでありあわせの材料で手製の集成材作成。

最初、90角の米栂でやってみたのだが全然ダメ。接着剤の温度制限を避けるため一晩部屋に置いて温めただけで木口にいっぱいひびが入った。こんなに簡単に割れてもらっては困る。階段の鉄骨受け材には不適格。ちなみにGIVEUPした木製洗面ボウルも米栂で作ろうとして割れ続けた。もう二度と米栂は買わないと心に決めた。



仕方がないので、余っていた構造材間柱用90x45の赤松を4枚貼り合わせることにした。

クランプが足りない。念のためクランプして24時間放置するので1日4つしか作れない。
今回使った接着剤はタイトボンドIII・アルティメイト。なんかMI6やCIAなどのスパイ映画のタイトルみたいだ。

白ボンド(いわゆる木工ボンド)よりずっと強力。耐水性あり。野外もOK。乾燥後の加工性も良い。色は茶色で温度が低すぎると問題。お気に入りのウレタン系接着剤も強力で木も鉄もくっつくけど粘りが強いので塗りにくく、接着層が分厚くなる。その上はみ出たボンドはふき取るのが困難。家具なんかでは接合部の分厚い接着層やはみだし跡は格好悪いのでもっぱらタイトボンドらしい。

でもタイトボンドIIIは鉄はつかないので、踏み板と鉄骨心材はウレタン系接着剤で接着するしかない。(接着層はどうすれば薄くできるのだろう?) ちなみにホームコネクター(家を建てるときに大きな柱や梁を接合する接着工法)の接着剤もウレタン系接着剤。今までエポキシ系が最強と言われたが、硬化後硬いタイプが多いので木と鉄などの接着は温度による膨張率の違いが吸収できず割れてしまったりする。柔軟性を持たせたエポキシ接着剤ではウレタン系に強度的にかなわないようだ。塗りにくさ、見た目、価格の問題はあるが、強度が最重要な汎用接着剤はウレタン系らしい。


出来上がった手作り集成材。毎日少しずつ作るのも大変なのでクランプを追加購入する
この後丸鋼が通る穴やボルトを通す穴をあける
まだまだ階段製作作業は先が長い