このブログはエアロハウス建築のプロセスを見ていただくことだけが目的ではなく、自分のための備忘録と考えています。非常にマイナーなことまで頻繁にアップしますので、本人以外はなにがなんだかわからない可能性大です。申し訳ありません。

2017年4月29日土曜日

嫁さんライトダメ出し事件

自分的には点光源みたいなライトが気に入って、「このままでどうよ」と嫁さんに聞いたら「眩しい上に暗いのでダメ」と言われた。眩しければ調光器で暗くすることはできるし、和紙のシェードをかぶせれば同じく眩しさは減る、でもどっちの方法でも。もっと暗くなる。眩しくしないように天井付近までライトの長さを短くし視線に入りにくくすることもできるが、ぶら下がったライトの良さは消えるし、明るくはならない。G4ソケットの12VのLEDとしてはこれより明るいのがまだ発売されてないと思う・・・困った・・・



関係ないが、秘密基地敷地の木を伐採したとき、切らずに植え替えた(むちゃ大変だった)椿の木に初めて1輪だけ花が咲いた。良かった良かった。

嫁さんヘルパーの登場

12月の屋根防水以来の嫁さん登場
細い足場に上って気密防水テープを外の構造合板継ぎ目に貼ってもらってます。


結構難儀な作業
 私はサッシとドアの下地作成&水切りシート貼

RC用のサッシが入る。方立の位置と大きさはもらった図面どおり。
「下地の45角材の一部切り欠きが必要」と言われたが、30mmの材と15mmの合板で作った。
ただ縦と横のどちら勝ちかわからなかったので、念のため切り欠いたほうを勝たせた。


2Fドア上に切れ込みを入れ、電気配線をはわせる。
これは電動ロールスクリーンやシーリングファンへの100V供給
また、ベランダ吊りプレートは結露するので断熱材をかぶせた。この後どう処理するかは不明

2017年4月20日木曜日

階段の最適解について

 とりあえず問題をはらんだままだが、進まないことには・・・
決定(選択)すれば別の可能性は失われるし、後悔や問題点も現れる。しかし決定しなけれは、可能性と不確定性の海でおぼれ、どこに進むこともない。
 階段の強度を突き詰めれば片持ち階段など考えること自体がおかしいのだから、強度問題だけに捕らわれていては本末転倒。まあこういうとき理系的には漸近的に局所最適解に近づこうとする。有り体に言えば「行き当たりばったり」と「手あたり次第」だ。

階段の壁はほぼ想定どおり作った。補強のため貼り付ける合板を厚くした。

最終的にはこの上に9mm合板がもう一枚乗ってくる。
階段踏み板の鉄鋼下地のプレート部分は6mmで、それを張り付けたとき面一になる。よって9mm合板を上にかぶせ隠すことができるが、プレートを固定するボルトは合板で隠せない。

とりあえず階段の補強についてはステップ1,2,3、4を考えた。とりあえず1をやって踏み板の強度や揺れ具合を見ながら2、3、4をやっていく。(2まではほぼやるつもり)
ステップ1)壁をすこし厚くする。プレートと踏み板を固定するためのビス穴をプレートと壁を固定するビスに変更する。ここまでは決定事項だが、前回ポストした投稿におけるリスクの分散化はできていない。また下地の割れに対する直接的な解決策でもない。
ステップ2)Z型(連結するとジグザグになる)のプレートを作って片持ち階段の自由端側を繋ぐ。また図面書いて小西鋼材さんに見積もりしてもらおう。自由端側を繋ぐので片持ち階段の強度や揺れには大きな効果がみられるはず。Z型プレートの連結部分は踏み板の中央にして、そこに手すりの縦格子を溶接する。見た目がどうか少し気になるが、効果は大きいはずなので、ここまではやる予定。手すりの縦格子の溶接は立面溶接だが、それほど強度も必要ないので大丈夫だろう。それよりスパッタ(溶接の火の粉)で木材、とくに階段踏み板が焦げないように養生を完璧にする必要がある。また溶接で踏み板が一部焦げるだろう。所方がないか・・・?
ステップ3)根元のプレートの上に補強プレートをかぶせる。補強プレートをかぶせやすいように9mm合板を張る前の面一のところまで根元のプレートを引っ張りだした。溶接ではなく根元プレートを固定するボルトを利用して隣り合ったプレート両方に被せるような補強プレートを重ねて固定する。リスクのポートフォリオをポートフォリオのリスクに変換でき木下地の割れに対する直接的な解答。ただし、壁に補強プレートが浮き出るのであまりやりたくない。ステップ2やった後でも自信がない場合これをやる。これも小西鋼材さんが激安でつくってくれそう。(90x500位のフラットバーに穴をあけるだけ)
ステップ4)ステップ2)で固定したZ金具の1段目を床まで伸ばし固定。これは片持ち階段の放棄を意味する。(階段踏み板の一方は壁から突き出て、もう一方は非常に細いジグザグのササラで床に固定しているように見えるはず)実際見た目はステップ2)までやったのとあまり変わらない。としたらステップ3)をやるよりこっちがいかもしれない
まあどうなるか見てみよう。

踏み板の加工に入る
板はt=25mmの赤松集成材。2枚重ねてt=50mmとする

ルーターテーブルの両脇にローラーテーブルをつくる

踏み板に丸鋼のための溝を製作中。2枚貼り合わせて1枚の階段踏み板になる。
すこしずつ溝を掘るのでまだ何度も繰り返す

2017年4月17日月曜日

建築におけるポートフォリオ理論:あるいは前人未踏の階段が未踏に終わるリスクについて

(以下、鉄腕DASH風に)
ある日の秘密基地B棟建築現場・・相変わらず階段製作に悪戦苦闘中・・・
ところがここで思わぬアクシデントが・・・
なんと大切な階段の木下地にひびが入ってしまった。
(ぱらららぱらら~ぱららららら~ぱららら、ぱらぱらぱらぱら、ぱらららら~)

間柱の間の間柱を接着剤や釘で固定中
 本来、片持ち階段(カンチレバー階段)の工法は鉄板のササラ板(階段の踏み板を支える斜めの板)を構造壁に固定しそのササラ板に丸鋼などを溶接する。
しかし、この場合ササラ板の鉄板が大きく、重く、一人で作業できない。また、ササラ板を壁につけてから立面の溶接など初心者にできるわけがない。平面で溶接した後ササラ板を壁に固定するのはもっと重くなるので絶対不可能

そこで1つの踏み板ごとの鉄鋼下地を作って1つずつ木に固定することを考えた。この場合うまくすればプレートを構造壁に埋め込んで外部から見えなくすることも可能か?そうするとササラ板が見えなくて格好いい!!と・・・しかし構造的には大きな問題がある。

ササラ板の場合、丸鋼とササラ板の接合部分は踏み板1枚を単独で支えるが、ササラ板は壁全面に固定されるので、壁全体の補強はほとんど不要。また壁の木下地の一部にひびが入っても、全体で全体を支えるので問題ない。しかし個別の鉄鋼下地を個別に木下地に固定する場合、踏み板1枚を1つの鉄骨下地だけで支え、また鉄骨下地もその木下地に個別に固定されるので、すべての場所で1か所でも不具合があると、それに対する踏み板部分は、他の構造で全く支えてもらっていないので大問題になる。

そのため木下地を頑丈に作ろうと市販の筋交いプレートを多用したがこれが裏目にでた・・・筋交いプレート用の構造ビスは太いので下穴を丁寧に開けて打っていたが、翌日になって割れが3か所で発生した。接着剤も使っているので作り直しもできない・・・


筋交い金物多用

方法がないか考えるため、一応さしてみた。本当は合板をうったあとです。
さて大ピンチ。
ポートフォリオのリスクはマネージできるが、リスクのポートフォリオは数が増えると全くマネージできない・・・セルフビルド史上「おそらく」前人未踏と考えていた片持ち階段が「未踏」に終わる可能性が高くなってきた。

考えられるのはプレートどうしをフラットバーか何かでつないで固定し、木下地の施工不良のリスクを分散すること。木下地に対する負担を十分に分散できれば、今回の壁は元の構造壁より弱いことは決してないので、(見た目はどうしようもないが)大丈夫だろう。(結局、プレートを繋ぐことである意味ササラ板を作ることになる)

しかしプレートは壁に埋め込むつもりでわざと小さくしている。また、木下地は凹ませてプレートを壁の下に埋めて隠すつもりにしているのでこのままではプレート同士をつなげない。また、プレートをつなぐといっても、自分の溶接技術では立面の溶接で十分な強度が出せないだろう。そして当初の予定では踏み板を接着してから壁に固定する予定でプレートに踏み板木口向けのビス穴をあけたが、接合プロセスが逆になる。つまり
1)先にプレートを壁に固定
2)プレート同士連結させる
3)丸鋼に踏み板を固定(これが最後なのでビス止めできない)
この場合、丸鋼が踏み板の根元でしなって、階段が揺れるという問題も起こる

問題山積・・・さてどうする?
(ぱらららぱらら~ぱららららら~ぱららら、ぱらぱらぱらぱら、ぱらららら~)

2017年4月11日火曜日

全然作業が進まない日々

色々やってるんだけど全然進まない

階段を支える間柱を壁の構造の壁間柱の間にビスと接着剤でつける。
階段を支える間柱は45x90、構造壁間柱は45x120。厚みの差30は15mm構造合板を外側と内側両方からサンドイッチして打つことで同じ厚さになる。つまり本当の構造壁の構造間柱の間に細長い構造壁があるという、メタ構造壁構造(ネーミングは嘘です)実際は45x120の材が余ってなくて、45x90が余っていたこと、15mm合板も手元にあったことがこんなことをした単なる理由です。でも多分45x120で階段支える間柱をそのまま作るより絶対頑丈なはず。金物は市販の筋交い金物。「片持ち階段」はそれぞれの階段踏み板を個々の根元部分「だけ」で支えるので、下地が「転ばない」ように念のためつけた。

ボール盤で穴あけ作業。ジグ作っても正確にあけられない・・・
これは階段の鋼材を取り付ける木下地であってダンボーの頭ではない。これがさっきの階段用間柱の上に乗っかって、筋交い金物で固定される。そしてこの木下地の上にも45x90の間柱が乗っかる。そのあと外と内から15mm合板でサンドイッチ、そして本当の構造壁の9mmと15mmでサンドイッチ・・・・なんでこんな面倒なことを考えたのだろうか?

溶接した鋼材と合わせてみて驚いたのは、丸鋼が溶接部分ですごく曲がっていること。
ちゃんと入らない・・・・・・

溶接すると溶接部分で引っ張られ曲がったり反ったりすると聞いたが、こんなになるとは・・・ たぶん叩いて曲がりを戻すのだろうけど、プレートまで曲げてはいけないし、本当にできるのだろうか?
マジで階段はやばくなってきた。完成しなかったらどうしよう。階段なしの単なる吹き抜けか?

週末の作業の後の2Fライトの完成写真を撮ってなかったので今日UP
明るさをチェックするため早めに吹き抜けの上のライトをつけた。
なぜ明るさチェックが必要かというと、1F玄関入口入ったところに普通玄関ライトがあると思うけどそれを2Fライトで兼用できないか?と考えたため。つまり外から玄関ドアを入ってすぐドア脇のスイッチで点灯するライトはこの2Fのライト。光は吹き抜けを通して上のほうから降ってくる感じ。たぶん十分な明るさがあると思う。暗いのが嫌いな嫁さんに相談しよう。

そういえば元シルクドソレイユの方が劇場点検中に亡くなられたというニュースを聞いた。
昔、何度も家族で見たけど残念。その上セルフビルドでは、他人ごとではない状況も多々ある。
ご冥福をお祈りします


2017年4月8日土曜日

階段吹き抜け上のライト

週末は音の出ない作業優先で、電気工事。
とうとう吹き抜け上のライトを合計7つ取り付けるが、マジ怖い。

吹き抜けに渡す足場板を作っておいた。頑丈に作ると重過ぎて吹き抜けに渡せないので作業はできない。が、弱いのは落ちて二度と作業ができなくなる。結局「結構頑丈」に作ったが、1Fから脚立に乗って重い足場板を20cm移動させては脚立から降り脚立を20cm移動させる繰り返し・・・大変だ

足場板の上に脚立を載せてその上に登る。青いひもは荷揚げ用のスリングで、窓枠あたりにビスと木で固定してスリングの先に高所作業用安全帯の金具をつけて作業する。
いつもはどっかにおいて音楽を流すだけの携帯も、怪我したときに助けを呼べるように今日はしっかりポッケに入れる。カッターで天井からぶら下がる配線を剥いたり、絶縁付き端子を圧着したり、ビニールテープを巻いたり。通電テストなどを含め1つ15分くらいかかる。ほんと怖い。自分的にはシルクドソレイユ
風が強いので目の前のビニールシートが揺れると自分が揺れるように感じてビビりあがる。どこからか仙人が出てきて「おぬしはまだ不射之射を知らんようじゃのう」とか言って俺の代わりに電気配線してくれないだろうか?
 今日はコルチゾール満開だった。


階段鉄骨の木下地

階段の鋼材(階段踏み板の心材)を固定する木下地を作る。
本当は構造集成材の分厚いのがあればいいのだが、ないのでありあわせの材料で手製の集成材作成。

最初、90角の米栂でやってみたのだが全然ダメ。接着剤の温度制限を避けるため一晩部屋に置いて温めただけで木口にいっぱいひびが入った。こんなに簡単に割れてもらっては困る。階段の鉄骨受け材には不適格。ちなみにGIVEUPした木製洗面ボウルも米栂で作ろうとして割れ続けた。もう二度と米栂は買わないと心に決めた。



仕方がないので、余っていた構造材間柱用90x45の赤松を4枚貼り合わせることにした。

クランプが足りない。念のためクランプして24時間放置するので1日4つしか作れない。
今回使った接着剤はタイトボンドIII・アルティメイト。なんかMI6やCIAなどのスパイ映画のタイトルみたいだ。

白ボンド(いわゆる木工ボンド)よりずっと強力。耐水性あり。野外もOK。乾燥後の加工性も良い。色は茶色で温度が低すぎると問題。お気に入りのウレタン系接着剤も強力で木も鉄もくっつくけど粘りが強いので塗りにくく、接着層が分厚くなる。その上はみ出たボンドはふき取るのが困難。家具なんかでは接合部の分厚い接着層やはみだし跡は格好悪いのでもっぱらタイトボンドらしい。

でもタイトボンドIIIは鉄はつかないので、踏み板と鉄骨心材はウレタン系接着剤で接着するしかない。(接着層はどうすれば薄くできるのだろう?) ちなみにホームコネクター(家を建てるときに大きな柱や梁を接合する接着工法)の接着剤もウレタン系接着剤。今までエポキシ系が最強と言われたが、硬化後硬いタイプが多いので木と鉄などの接着は温度による膨張率の違いが吸収できず割れてしまったりする。柔軟性を持たせたエポキシ接着剤ではウレタン系に強度的にかなわないようだ。塗りにくさ、見た目、価格の問題はあるが、強度が最重要な汎用接着剤はウレタン系らしい。


出来上がった手作り集成材。毎日少しずつ作るのも大変なのでクランプを追加購入する
この後丸鋼が通る穴やボルトを通す穴をあける
まだまだ階段製作作業は先が長い

2017年4月7日金曜日

とうとう階段に着手 溶接作業

最近お疲れだったが、久々の更新。
おそらくセルフビルド界、前人未踏の領域「片持ち階段」(壁から踏み板が突き出るタイプの階段)に着手することにした。
ただし、作ってみて弱そうだったり、揺れたり、踏み板がねじれて固定されたり、その他不備があったら、その時点で方針変更して「ニセ片持ち階段」にする予定。

まずは構造部分を溶接で作る。
溶接作業は安全講習受けただけのド素人。最初はアークを飛ばすのも四苦八苦。
その上床下の基礎コンクリートの上での作業なのでずっと中腰。ここが周りに迷惑にならず雨や火の心配もないので一番いいのだが・・・ヒューム換気はサーキュレーターを回す。

仮付け用のジグ。このほかに表面・裏面溶接用のジグを2種類製作した


6mmのプレートに径19mmの長い丸鋼(920mm)を通して仮付け。
穴は鋼材を買ったところにあけてもらった。
この他、プレートをボルトで壁に固定する穴や踏み板の木口にビス止めする穴もあけてもらった。
11セットで4万ちょっと。安いと思う。(ちなみにネットで調べたら片持ち階段を作ってもらうと150万~200万くらいかかるらしい。)踏み板は13段必要だが、最後に2段は梁が干渉するので、どうやって作るかまだ研究中・・・・。踏み板は25mmの集成材に溝を掘り丸鋼を挟んで50mmにする。せん断力部分だけを鉄で支える場合は丸鋼はこんなに長くする必要はない。その代り、踏み板を分厚い構造集成材で作るか、踏み板も鋼材で作ることになる。それを避けたかったので、丸鋼を長くして踏み板の心材とした。でも踏み板の厚さが木で50mm、その上25mmを自分で張り合わせるのだと揺れるかな?


仮付けを表裏上下を逆さにして8か所

仮付けの後、本溶接。これは裏側(壁側)

これは表側


最後の11セット目。やっと自分的にまともな溶接ができた。
達成感あり

溶接はアドレナリンが出て非常に楽しい。「鉄を熔かす」とか「火花が飛び散る」とか「1000度以上」とか「結構危険」とか、すべてのキーワードが男子受けすると思う。
「ブレストファイアー!!!」とか心で叫びながらアーク棒の先の溶融池(鉄が溶けている部分)をにらみつけている自分が怖い