(以下、鉄腕DASH風に)
ある日の秘密基地B棟建築現場・・相変わらず階段製作に悪戦苦闘中・・・
ところがここで思わぬアクシデントが・・・
なんと大切な階段の木下地にひびが入ってしまった。
(ぱらららぱらら~ぱららららら~ぱららら、ぱらぱらぱらぱら、ぱらららら~)
 |
間柱の間の間柱を接着剤や釘で固定中 |
本来、片持ち階段(カンチレバー階段)の工法は鉄板のササラ板(階段の踏み板を支える斜めの板)を構造壁に固定しそのササラ板に丸鋼などを溶接する。
しかし、この場合ササラ板の鉄板が大きく、重く、一人で作業できない。また、ササラ板を壁につけてから立面の溶接など初心者にできるわけがない。平面で溶接した後ササラ板を壁に固定するのはもっと重くなるので絶対不可能
そこで1つの踏み板ごとの鉄鋼下地を作って1つずつ木に固定することを考えた。この場合うまくすればプレートを構造壁に埋め込んで外部から見えなくすることも可能か?そうするとササラ板が見えなくて格好いい!!と・・・しかし構造的には大きな問題がある。
ササラ板の場合、丸鋼とササラ板の接合部分は踏み板1枚を単独で支えるが、ササラ板は壁全面に固定されるので、壁全体の補強はほとんど不要。また壁の木下地の一部にひびが入っても、全体で全体を支えるので問題ない。しかし個別の鉄鋼下地を個別に木下地に固定する場合、踏み板1枚を1つの鉄骨下地だけで支え、また鉄骨下地もその木下地に個別に固定されるので、すべての場所で1か所でも不具合があると、それに対する踏み板部分は、他の構造で全く支えてもらっていないので大問題になる。
そのため木下地を頑丈に作ろうと市販の筋交いプレートを多用したがこれが裏目にでた・・・筋交いプレート用の構造ビスは太いので下穴を丁寧に開けて打っていたが、翌日になって割れが3か所で発生した。接着剤も使っているので作り直しもできない・・・
 |
筋交い金物多用 |
 |
方法がないか考えるため、一応さしてみた。本当は合板をうったあとです。 |
さて大ピンチ。
ポートフォリオのリスクはマネージできるが、リスクのポートフォリオは数が増えると全くマネージできない・・・セルフビルド史上「おそらく」前人未踏と考えていた片持ち階段が「未踏」に終わる可能性が高くなってきた。
考えられるのはプレートどうしをフラットバーか何かでつないで固定し、木下地の施工不良のリスクを分散すること。木下地に対する負担を十分に分散できれば、今回の壁は元の構造壁より弱いことは決してないので、(見た目はどうしようもないが)大丈夫だろう。(結局、プレートを繋ぐことである意味ササラ板を作ることになる)
しかしプレートは壁に埋め込むつもりでわざと小さくしている。また、木下地は凹ませてプレートを壁の下に埋めて隠すつもりにしているのでこのままではプレート同士をつなげない。また、プレートをつなぐといっても、自分の溶接技術では立面の溶接で十分な強度が出せないだろう。そして当初の予定では踏み板を接着してから壁に固定する予定でプレートに踏み板木口向けのビス穴をあけたが、接合プロセスが逆になる。つまり
1)先にプレートを壁に固定
2)プレート同士連結させる
3)丸鋼に踏み板を固定(これが最後なのでビス止めできない)
この場合、丸鋼が踏み板の根元でしなって、階段が揺れるという問題も起こる
問題山積・・・さてどうする?
(ぱらららぱらら~ぱららららら~ぱららら、ぱらぱらぱらぱら、ぱらららら~)